タブレット端末との付き合い方
タブレット端末との付き合い方について
タブレット学習が積極的に取り入れられ、家庭でも学習目的でタブレット端末を見ることが増えています。なるべく見ないようにしてほしいところですが、時代的には避けられないようです。視力の低下を防ぐためのより良い使い方や視力低下の予防法について今回はお話ししていきます。
タブレット学習をする際は、以下の点に注意してください。
①姿勢を正して、画面から目を30㎝以上離しましょう。
端末を机の上に置いて、画面をのぞき込むように見た場合、天井の照明等が
映り込み、見えにくくなります。眼精疲労の原因となりえますので、姿勢を正し、反射防止フィルム等で映り込みを防ぎましょう。
顔を画面に近づけすぎると、目が疲れやすくなるので画面までの距離は30㎝以上離しましょう。
②30分に1回は、20秒以上遠くを見て、目を休めましょう。
30分に1回は、20秒以上、デジタル端末の画面から目を離し、遠くを見るなどして目を休め、画面を長時間にわたって継続してみないよう、子供たちに習慣づけることです。また、家庭での端末使用についても、特に就寝1時間前からは端末の使用を控えることにも触れ、健康への意識を学習していきましょう。
『20―20―20』ルール
米国眼科学会議が推奨しているもので、連続して20分デジタル端末画面を見たり、画面の文章を読むなどをすれば、20フィート(約6m)離れたところを20秒間眺めるという決め事で、30㎝以内の近業作業を意識的に減じる方策です。
③目が渇かないように、よくパチパチとまばたきをしましょう。
デジタル端末の画面を長時間見つめ続けると、熱中するあまり、まばたきが少なくなります。まばたきが少なくなると目が乾き、ドライアイを引き起こしやすくなります。まばたきが少なくなることにも注意し、意識的にまばたきをするようにしましょう。
④休み時間は目を休めて、明るい屋外でからだを動かしましょう。
世界的な近視化の流れを受けて、屋外活動の推奨が、東アジアだけでなく、欧州等でも広がっています。日本では、小中学校での、体育の時間、休憩時間、お昼休み休憩、放課後等が平日に屋外活動が出来る時間帯として活用可能です。徒歩通学、自転車通学時間も屋外にいる時間となります。1日に2時間以上屋外活動を取り入れた場合、近視の進行抑制効果がみられるといわれています。
⑤寝る1時間前からは、画面を見ないようにしよう。
デジタル端末の多くは、その画面から強い光を発しています。その強い光に
入眠直前までさらされると、サーカディアンリズムという、いわゆる体内時計のバランスが崩れることになり、寝つきが悪くなります。原因としては、強い光のなかでも、その中に含まれる青色光が入眠作用のあるホルモン『メラトニン』の分泌を阻害するからとされています。
まずは規則正しい就寝時間を決め、それに合わせて就寝1時間前からはデジタル端末の使用を控えるようにしましょう。